ヒンドゥーの諺
弟子の用意が整うとグルが現われる
(グル=師、先生みたいな意味)
この諺のような出来事がありました。
名刺を1枚
夏の暑い時期になるとよく思い出す出来事があります。
約20年前のことです。
当時はアメリカ人の先生にヨガを習っていて彼女が帰国することになりました。
この頃はヨガに夢中になっていて楽しくてしかたなく、先生に感想メールするほど(ウザい生徒)。
次の先生を探していましたが良いと思える先生に出会えないでいました。
インド人のコミュニティーにも時々参加していたので、インドから偉い方(日本でいう高僧)が来日中で在日インド人のお宅で説法や神事を執り行うので私も参加していました。
普通のお宅に大人数の人が詰めかけています、インド人・日本人・外国人。
一緒に行った友人らと共に振舞われた食事をしていると1人のインド人女性がス~ッと私の傍に来て名刺を差し出し「Call me」と言って立ち去っていきました。私にだけです。
一同茫然。。。私も訳がわかりませんが名刺を握りしめています。
本当にビックリしました。
後日もらった名刺のアドレスにメールして彼女の家でレッスンを受けることになりました。
さすがにちょっと不安なので事前にアメリカ人の先生に相談し先生もコンタクトしてくれ、当日は友達と2人で行きました。
求めていたものをすべて教えてくれた
まさか彼女が私の師匠となるなんて!!!
友達と2人ではじめましたが直ぐにプライベートレッスンとなり約2年半の間に本当に様々なことを教えてもらいました。レッスン後はベジタリアン食を頂いたり、精神哲学や知識としてヒンディー教、生まれた時からベジタリアンでアーユルヴェーダ医療が日常。ライフスタイルとしてのヨガを学びました。
今まで誰も教えてくれなかったこと。
例えば、風邪をひいて咳が出るとき「この呼吸法をしてコレを飲んで。翌朝、まだ治ってなかったら電話して」などインド版おばあちゃんの知恵袋。本当にすごい知識です。
また、インド人先生は日本語がまったくわからず全て英語です(アメリカ人の先生は日本語と英語のmix)。プライベートレッスンなので意志疎通はもちろん、細かいニュアンスまできちんと答える必要があったので私の英語力も上がりました(ビジネス英語の学校に通っていた以上に効果がありました₎。
語学も好きなことをやりながら実践していくと相乗効果が大きい!
最後のほうのレッスンではカラダはまったく動かさず、本日のテーマを与えられ禅問答のようなことばかりでした。こういうこともヨガなんだと知りました。
先生が「あなたには私の知っていることは全部教えた」と言ってくださったタイミングでインドに帰国が決まりました。私も先生から学びきったことを感じていました。
本当に必要なときに現れて必要がなくなったら去っていく
ご主人の転勤で日本に来た先生でしたが、私に会うために来てくれたような
今思い返しても全てのタイミングが完璧でした。
今まで沢山の先生に学びましたが私の師匠はずっと彼女です。
文化の違い故に反発したこともありましたが、私は彼女の永遠の一番弟子です。
なぜ私に名刺を渡したのか聞いたことがあります。
確か「I Knew=わかってた」一言でした。
必要なことは
先生から、私に必要なことは
- faith(確固たる信念、自分の信じるもの)を持つこと
- 一生学び続けなさい
この2点を強く言われました。
信じるもの(信念)があるのと無いのでは人生が大きく変わってきます。
幸いにもヴェーダーンタと出会い私は確固たる信念を持てるようになりました。
これからもタイミングを掴める自分でいたいです☆
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