母との関係が良くありませんでした。
それが、今年になって霧がはれるようにスーッと消えていきました。
本当に突然、スーッと。
母との関係に長年悩んでいました
そして私自身がこうだったからか、
お母さんとの関係で悩んでいる人がまわりにも多くいます。
以前、医大浪人生がお母さんを殺害した事件は話題になり、「母という呪縛 娘という牢獄」本にもなりました。
母と娘は一番身近な存在だからこそ濃い関係性が生まれ、知らず知らずのうちにお互いがお互いに依存したり共存したりしてしまうのかもしれません。
私の悩みはずっと母だった
私の人生においてこれ以上の存在の人は居ません、それが母です。
こちらが一方的に思っているだけですが最強で最大です。
私が自我に目覚めたのが社会人になってから、かなり遅いです。
それまではレールに乗った人生であり従順でした、けれども自我に目覚めすべてを否定し反発が始まりました。
悩ます存在ではあったけれど、そもそも嫌いではありません、むしろ好きです。
会えば必ずケンカになるのでなるべく会わないようにしていましたが、家族なのでやはり会います。会うと全身全霊で反応してしまうのです。
気になるからこそ一挙手一投足に反応してしまい、あーだこーだ言ってしまう。
小学校低学年男子が好きな子にちょっかいをだすのと同じレベルです、精神年齢が幼いのでしょうか?子供のままでいたいのでしょうか?
愛情の反対は無関心といいますが、無関心なんかではいられないのです。
自分でも酷いことを言っているとわかっているのですが止められない
わかっていてやってる時点で確信犯です。
年老いた親に対して何てことを言うのか!時代が時代なら牢獄行です。
もちろん母がやられっぱなしなんてこともなく逆にかましてきますが。
私は重箱の隅を突くような理由を探してでも追い詰めて、母からマウントを取りたかったんだと思います。
そうです、私は母からマウントを取って承認欲求を満たしたい
根底には褒められたい認められたいという思いがあるのだと思います。
反抗期がなかった
心理が学を勉強していて気づいたのですが、私には反抗期らしきものがありませんでした。
社会人になるまで母とケンカをした記憶もありません、私にとって母は博学で何を聞いても答えてくれるいつも正しいと思っていた存在でした。
人間の成長の過程には、この年齢の頃はこういう行動をしてこういう状態になって次の過程に進んでいくというものがあります。
もしそのやるべき時期にやらなかったら後々大変になるというようなことが書いてありましたが、私の反抗期がまさにこれです。
10代でしっかり反抗しておけば中年になっても反抗せずに済んでいたのに。
母に反抗している自分が嫌でセラピーや心理療法なども受けてきましたが一瞬は良くなって治まってもまた繰り返してしまいます。
そもそも2人きりじゃなければ大丈夫なのに、2人きりになった途端スイッチが入ってしまう私。
ポツリと言った一言
私には姉が2人います。
彼女たちは私と反対で母に優しく寄り添っています。
父が亡くなり母は80歳から1人暮らしをしていますが、今も1人でなんでもやっていますし楽しく暮らしているみたいです。
1週間に1度程度、4人でグループ通話で話します。
あるとき母がラジオの人生相談の話題を話していたら急に「私、上手く子育て出来なくてごめんね」と言ってきました。そして「いい娘に育ってくれてありがとう」と言いました。
その言葉を聞いて涙が止まらなかった私。姉2人は「何言ってるのよ、お母さん。育ててくれてありがとう」など言っていますが私だけ言葉になりませんでした。
スピリチュアルな考え方では子供は親を選んで生まれてくるといわれています。私も自ら選んで生まれてきて母のもとで学びがあるはずなのです。
母が私の母親1年生の時は私も母の娘1年生で、今では母は私の母53年生で私は母の娘53年生です。当たり前ですが母と私の関係は一生続きます、どちらかが先に亡くなっても今生は永遠にです。
母は私にとって師匠のような存在なのかもしれません、だから反抗して反発をする従順な弟子ではないみたいです。正しい母娘関係なんて絵に描いた餅であり十人十色、正しいも正しくないもないのです。勝手に自分で作った母娘関係という枠に自分ではめ込んでいたのかもしれません...
今は良くても今後はどうなるのか正直わかりません。でも最近になって気付きました、私の性格は母に似ていると。私を育んでくれて、どんなときも味方でいてくれた母。
「お母さん、私を生んでくれてありがとう」
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